山口での学会発表
- shimomulab16
- 2023年9月15日
- 読了時間: 2分
プロジェクトマネジメント学会秋季研究発表大会(8/31-9/1,at 山口(山口大学))にて,下村研究室修士課程2年生の石井優輝さん,浦川恵一朗さんが研究発表を行いました.
石井さんは「コミュニケーション能力の体系化と誤解回避支援システムの提案」と題して発表しました.これは,昨今,人のスキルとして大きく注目されている「コミュニケーション力(コミュ力)」という言葉が人によってさまざまな意味(流暢に語れる? 説明が明快? 説得力がある? 質問力がある? 雑談が得意? 初対面でも会話が続く? 相手の気持ちや立場を慮る力?など)で用いられてしまっている現状を問題視して,この言葉が指し示す概念を体系的かつ網羅的に整理するとともに,対話においてどの意味として用いられているかの共通認識を得られるようなシステムを開発することにより,「コミュニケーション力」という言葉による誤解を減らすことを狙った研究です.
浦川さんは「学生の講義聴講意欲を高めるための教員の魅力度向上に関する一考察~ 映像・音声のリアルタイム変換技術の応用 ~」と題して発表しました.これは,昨今,フェイク動画に見られるようにどちらかというとネガティブな方向で注目され始めている,AIによる映像・音声変換技術を,大学の講義に適用してみると魅力的な講義になるのではないかというユニークな発想に基づく研究です.例えば,高齢の教授の講義を,人気俳優の映像と音声にリアルタイムで変換して聴講してもらえば,より積極的に聴講できるのではないかということを狙っています.
どちらの発表も活発な質疑応答をすることができ,今後の研究に大いに参考となりました.何度も推敲をして論理的に理解性の高いプレゼン資料に仕上げた経験は,エヴァンゲリオンの郷である山口の美しい景観とともに思い出として残ることでしょう.両名ともに4月からIT企業に就職しますが,学会発表を含む修士課程の活動で体得した,論理的思考力,本質追求力,論理的説明力などを駆使して,組織のキーパーソンとして大いに活躍することを期待しています.


תגובות